バリ島での余韻がまだまだ冷めやらぬまま、日常に溶け込みつつある今日この頃
バリ島で凄いものを目の当たりにしました
あれは夢の中での出来事?とさえ思えてきます。
ワケがわからなく衝撃が走りました∑(゚Д゚)
それは「バロンダンス」と言われるもので、善の象徴である聖獣バロンと悪の象徴である魔女ランダの終わりなき戦いを描いたバリ舞踊の作品。
バロンとランダの戦いを描くことで、生と死、善と悪といった相対する概念を表す意味を持つそうです。
普通では絶対に見られないだろうダンスでした
それは、何人もの人が取り憑かれてるかのようにトランス状態に陥ってたから
バリヒンドゥの祭礼そのもので、もはや舞踊というより命を懸けた儀式のようでした。
私も心臓までバクバクしてた(゚o゚;;
はじめはパフォーマンスかと思ってたけど、何やら様子がおかしくなってきて、目が完全に逝っちゃってる感じ!?本気で刀で刺してるし、見てるこっちが怖さを感じるくらいでした
トランス状態に入っている状態では、どんなに強く突き刺しても怪我をしてないらしい。逆に刀の方がぐんにゃり曲がってしまっていました。
踊りが終わった後で、僧らしき人が、倒れてる踊り手たちに聖水を振り掛けて清めていました。私にはまるで生贄を生き返らせてるように見えました。
バロンダンスが終了した後で、使用された刀を触らしてもらったのだけど、普通の銅で硬かった。こんなの身体に突き刺して、そして、逆に刀のほうが曲がってしまうなんて!いったいどういうこと??
劇中のバリ語は分からないし、物語の知識もないまま見たけど、迫真の演技とその場の空気感から伝わるものが凄かったです。演技というより、躍り狂うという感じ!!こっちまで魂が揺さぶられてしまいました( ゚д゚)
結局、ストーリーではバロンとランダの決着はつかずに幕がおりたらしいのですが、この話には終わりがないそうです。
よくある、善が悪を退治し正義が勝つといった物語ではなく、悪もこの世に必要なものであり、善と悪はバランスを保ちながら存在してこそこの世界があるということを語ってるようでした。
バロンダンスは、心の中にある善と悪の戦いを表現したもののように感じました。
今でもあの光景が脳に焼き付いています。強く深い想いが感じられ、鳥肌ものでした。あの場の舞踊と音楽には、神様が宿ってました。
バリにはやっぱり神様がいる!!